社内ポータル

私の会社のポータルはいかにも「ポータル」というカンジ。
そのページで何かするのではなく、いわゆるランチャーですね。
会社生活で必要だと思われるページやシステムに対するリンクが詰まっています。
数年前に新しくなって、多少のカスタマイズができるようになったのだが、個人的にはまだ足りないと思っている。
もっと我が社はポータルに力を入れた方がいいんじゃないかと。

例えばsalesforce.com。
以前恵比寿の会社を訪問して話を聞かせてもらい、開発用のアカウントを発行してもらって体験したのだが結構面白い。
多少アメリカっぽくて「これ何に使うんだろう...」的な機能もあったりはするけど、慣れたらそれほどでもないのかもしれない。
比較的簡単にアプリケーションを追加できるところもよい。
また、サイボウズガルーンというのもあなどれない。
こちらは派手さはないけど必要なものをちゃんと押さえているようなカンジ。
基本的な作りこみがしっかりしてるのでカスタマイズもしやすいんだろうな。

上の2つはただの例だが、どちらもポータルでありながらそのポータルで何らかの業務が完結できることだ。
我が社のポータルは残念ながらそれ自身では問題を解決できない。
(まぁ社内ニュースと人事速報くらいは見ることができるけど)
何でそういうことになるか?それは社内業務を司る各システムに自由度がなさすぎること...。
例えばスケジューラは各事業部でバカみたいにバラバラなものを使っているし、決裁も専用のシステムを。
SNSも社員ページもマイクロブログもOKwaveみたいなものもあるけど、どれもてんでバラバラで連携できていない。
で、しかもそれぞれのユーザがそれぞれにいるから、情報は分散する。
確かに開発力がすごくてデカいものを作ってきたのは分かったから、今度はどれだけそいつらをまとめていくかじゃなかろうか。
(というか一般にそれをシステムインテグレーションというのだが...)
我が社に限らず、そういう会社って結構あるんじゃないだろうか?

いろんなシステムを組み合わせるのは悪いことではないです。
全て1つ(のシステムやベンダ)にすると大体予算がパねぇことになるので。
問題はそれをまとめる、あるいは各システムの方言を取り去ってユーザが覚えやすく使いやすくできるかどうかだと思ってます。
で、その解決手段の1つが社内ポータルなんじゃないかと。
今までのポータルだと、ポータル自体にいろんな機能を付けてたんだけど、今後はそうではなく、外部に出せるものは出しちゃって、いかにそういう外部に出しちゃったものと繋げられるか、だと思う。
そうすればポータル自体はとても安く済むし、必要に応じて必要なものを追加していけばいいんだし。
あとはその会社がするのは、そのポータルにくっつけられるもの、つまり味方をどれくらい増やせるか、になる。
仲間を増やすために開発するのはそれはそれで楽しそうだけどなぁ。

我が社の社内に限らず、社内のコミュニケーションを活性化するための方法をシステム面から支えていきたい。
そしてできることならそれだけでなく人の面からも支えてみたい。
それが「電話」というコミュニケーション手段を作ってきた会社のクラウド時代の生き残り方なんじゃないかなぁ、と勝手に思っている。
で、その事業を指揮できたらなぁ。本気で画策してみようか。