プレゼンのプロフェッショナルになりたい。

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小沢正光 「プロフェッショナルプレゼン。」読了。
博報堂の常務執行役員である小沢氏の著書。
さすが広告のプロ=クリエイティブな仕事なだけあって、本自体がとてもスタイリッシュである。
本人もあとがきの中で

いわば、プレゼンというテーマについての"1冊のプレゼン"だ。

と言っているのもうなずける。

私は広告代理店のプレゼンを受けたことがないので、具体的にどんなプレゼンを行っているのかは分からないが、当初は「かなりスタイリッシュで、ショー的な要素がみなぎっている」ものを想像していた。
が、この本に出てくるフレーズはそれとは異なるものだった。

ウケはいらない。

確かに、私が作る資料に比べてかなり洗練されたものである印象を受ける。
が、彼らにとって大切なのはいかにクライアントを理解しているかということを相手に正確に伝え、相手の納得を得る(納得させるのとはまた違うもののようだ)ことであるようだ。
洗練されているのは、カッコよく見せるためではなく、相手が一目見て認識できるようにした結果であるのだ。
また、気合の入った資料を作れば作るほど、相手に知ってもらうため熱弁をふるう。
顧客の企業の問題を解決するための資料なのだが、資料自体に愛着が出てしまい、資料に対する疑問を持たなくなる。
著者は次のフレーズでこの状態を防ぐことをアドバイスしている。

2回、壊す。

つまり、自分の意志がガンガン入った1回目のアイディアを壊し、逆に整いすぎてインパクトを失った2回目のアイディアを再び壊す。
そうすることによって、通用するアイディアやプレゼンを作り出すことができる、と。

この本は広告代理店における例だが、プレゼンはどの業界でも変わらないと思う。
この本に出ている「オリエンテーション」は私の業界におけるRFP(Request for Proposal)と考えられる。

フレーズとその説明の組み合わせなので、頭に入りやすい。
さらっと読めてしまうので、一度読んで読み直すとちょうどよいかもしれない。
ジョブズ以外のプレゼンの世界を覗いてみたい方にオススメ。

※10/14 01:06追記。
さて寝ようかと思ったら、クリエイティブディレクターの箭内道彦氏がTBSの「カタリダス」でプレゼン中。
小沢氏とはたぶん違う作り方なんだろうけど、とてもプレゼン上手。
ハイリスク ノーリターン」に爆笑。でも奥深い。

ちなみに、この番組の提供はMS Office2010。
出てきたプレゼンはPowerPointで作ったのかなぁ~とふと思ってみる。
もしそうなら、かなり上手に使ってるなぁ~。