1分間スピーチ

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我が社にはメンター制度なるものがあって、私はメンターを指導するコーディネーターという役割を2年間してきたのだが、そのメンティー(若手)の対人関係能力があまりに低すぎる、という研修結果が出たため、「1分間スピーチ」を毎日することにしてみた。
1ヶ月経って若干良くなってきた気がする。
副産物として、最近朝のミーティングで話題がなさすぎる、ということでその1分間スピーチを持ち回りですることになった。
で、私の番が昨日来た。せっかくなので話したことを残しておく。
一字一句言ったことを書くのは不可能なので、大体の内容をトレースする。

私はよく本を読んでいる。昨年は100冊近く読んだ。
今年度は若干サボりがちだが、司馬遼太郎の長編を全部読もうと考えている。
ということでこれから読む人に司馬遼太郎を読むときはここを読めというポイントを3つ挙げる。
1. 好き嫌いが激しすぎる
司馬遼太郎の描く登場人物には好き嫌いがハッキリしている。
例えば信長や秀吉はとても魅力的な人物として描くのに対して、家康などは狡猾・陰険の典型的な狸親父として描いている。
この辺りは山岡荘八のように神様のような家康像とは対照的である。
2. 余談が多い
初期はそれほどでもなかったが、司馬遼太郎の小説は余談が多い。
いつの間にか本編を忘れてしまいそうになるほどである。
物語上仕方のないものもあるが、ただ言いたいだけだろうと思いたくなるものもある。
3. 息切れポイントがある
長い連載だからか、それとも連載期間の制約なのか分からないが、終盤に来るとあっさり終わってしまう。
例えば先日読んだ「関ヶ原」など、合戦自体は詳細に描くものの、合戦後の三成の逃走劇辺りからはかなり駆け足になった。
島左近なども前半の主人公と言ってもよいのだが、かなりあっさりと討死してしまった。
(史実として序盤で負傷してしまったためでもあるが)
このように「あ、息切れしたな」というポイントを探るのも面白い。
これからゴールデンウィークに入るので、司馬遼太郎を読んでみてはいかがだろうか。

...たぶん1分では収まってないね。