司馬遼太郎の長編制覇は最終段階。

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昨年辺りから「司馬遼太郎の長編を集中的に読んでみよう」と思い立って1年半。
直木賞を取った「梟の城」を読んだのが4年前なので、足掛け4年というところでしょうか。
(正確には司馬遼太郎は大学時代から読んでるので、その辺は今回読んでいない)
有名どころ(「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「燃えよ剣」など)は先に読んでしまっていて、残されたのは割とマイナーな作品ばかりでした。
が、実はその中にも名作があり、「」などはわざわざ長岡に旅行に行ってしまうほど感動しました。
その間他の本は全く読まず、ただひたすら司馬遼太郎。
Wikipediaの「特徴」の欄で丸谷才一の評

「全体の五分の三のところから雑になる」
「最初の伏線が後半で生かされない」

などの機微も分かるようになるくらい読みました。
(前者は「国盗り物語」、後者は「関ケ原」あたりが典型かも。)
そんな司馬遼太郎漬けも大詰めです。最後の大長編「菜の花の沖」に入りました。
まだ一巻ですが、久しぶりに司馬遼太郎が小説らしい小説を書いてるのを読んだ気がする...。
(その前まで読んでた「ひとびとの跫音」に至ってはエッセイか?と思える内容だっただけに)
今まで「次はこれ」というのがあって、特に選ばずに読んできたのですが、その習慣から解放されたときどうなるんだろう?
結構混乱しそうですけど、積ん読はどんどん溜まっていくので、まずはその辺から読んでいこうかと思っています。
まずは「菜の花の沖」。なかなか面白い。これからどうなるかが楽しみ。