昨晩、母方の祖父が旅立ちました。
少し前脳梗塞で倒れ、なかなか意識が戻らない、と聞いていたものの、小康状態だったようなのですが...。
誤嚥性肺炎にかかったようで、昨日母親から「もう長くないかもしれない」と伝えられました。
祖父を思い出すとき、まず始めに思い出すのは大阪にいた頃に来てくれたことでしょうか。
公園を散歩しながら植物について色々教えてもらった記憶があります。
就職が決まったころのことでしょうか、祖父は私に
「若いころブラジルに密航しようとしていた」
と聞かされました。実際は貨物船のところまで行ったものの留まったみたいですけど。
(留まってくれたおかげで今の私があります)
決して頑丈な身体でないのにどこからそんな大胆な発想が...?と驚かされたものです。
仕事をやめてからは毎日近所の山へ行って悠々自適な暮らしをしていたようです。
本当に怒ったところを見たことがない、いつもニコニコとしていた祖父。
今年の夏は仕事が多忙で実家に帰れず、会うことができませんでした。
年が明けたら帰るから、と伝えていたのですが間に合わなかった...。
少し後悔しています。仕事を早々に切り上げてでも会いに行くべきだった。
今は祖父が安らかに眠ることを祈るばかりです。
小説「天国の本屋」では天国で100年経つまで過ごし、記憶が消えて現世で生まれ変わるとか。
10年経ったらまた会えるかもしれませんね。それまではゆっくりと。